介護離職、何が問題なのだろう?

目次

介護離職について考えてみる

介護離職ストッパーとして(ちょっぴり)活動している私ですが、久しぶりの講演もありますので。改めて介護離職について考えてみたいと思います。

介護離職の話って、介護離職だけの問題ではありません。
これからほとんどの人が多くの制約を抱えて生きることになります。

介護
育児
病気
災害
事故

24時間働けないんです。
8時間連続では働けないんです。
定時に出勤、退社出来ないんです。

色々、問題ですねえ。

【介護離職】とは両親などの介護をするために仕事を辞めないければならないこと。
特に自分しか親の介護を担えない人が苦渋の決断でキャリアを積んできた仕事から退場を余儀なくされ、介護が終わっても仕事に容易に復帰できない問題がある。

問題1.離職、退職

介護をするのは自分しかいない、または(職場の理解がない、職場に迷惑をかけている負い目で)両立するのが困難と判断し離職、退職してしまう。

これの問題点としては

働き盛りの人間が働けない

これは会社にとってもダメージです。
介護をしないといけない世代というのは会社の主力になっていることも多い。
いきなり抜けられる損失は大きい。

本人も、特に男性は「仕事」がない。というのは精神的に非常につらい。
社会から離れた感覚を持ちながら収入も途絶える中、毎日の介護というのは想像以上に過酷でしょう。

国にしても納税者が減るわけです。
社会保障費が増大する中、供給する側が減るのは望ましいことではありません。

基本的には離職することなく仕事が出来る環境が必要です。
でも、無理な状況もあります。
その時は辞めるのもひとつの手です。
(ブラック企業では話になりませんからね)

介護離職ストップ

問題2.復帰、就職

介護離職を防ごうというのの大きな理由は、復帰が難しいこと。
介護が終わって復帰しようと就職活動をしてもうまくいかないことです。

企業は「介護期間」は単なるブランクとしか見ません。

介護も大変ですが、その後も大変というのではまともに介護もできないのではないでしょうか。

問題3.お金

介護離職は仕事を辞めてしまうので収入がなくなります。
人間、「お金」がないと余裕を無くします。

メンタルが不安定だと介護どころではなくなります。

問題4.メンタル

介護は期間が長くなればなるほど、精神が削られてきます。
自分は何のために生きているのだろうか?
一生懸命、まじめにやる人ほど追い込まれていきます。

問題5.社会

「介護」って表に見えません。
実は介護で大変であっても、会社では中々言い出せないところがあります。

そして「介護」に直接関係のない人には関心がありません。

制度も十分ではないですね。

まだまだ、問題はあると思いますが、出した問題をどうしていけばいいか考えてみましょう。

問題の解決はできないかもしれないが、マシには出来る

介護の問題に限らず、「問題」というものは個々人の事情もあるし、万能な解決策があるわけではありません。
万能な解決策があるなら、問題になっていませんしね。

けれど、ちょっとマシには出来ると思うんです。
ちょっとマシ、ちょっとマシを積み上げていけば、いずれ解決すると信じて考えていきましょう。

介護離職ストップ

解決1.離職、退職してもいい

介護離職ストップとか言いながら何じゃそりゃ!?ですがーー
ちょっと前までは離職ダメだったかもしれませんが、これからは離職したっていいんじゃないの。と思っています。

それは昨今のニュースを見ていれば気づいているかと思います。
大企業でのリストラ、リストラの嵐。
AIなどのテクノロジーの発展。
求められる仕事の変革。
激しい変化。

などなど、クビになる人がいっぱい出てきます。
「大解雇時代」です。

特に45歳以上はターゲットにされているわけで、辞めさせる理由を探している企業にとっては「介護離職」大歓迎でしょう。

そんな企業にいてもしんどいだけ。どうせクビにされるなら辞めてもいいんじゃないでしょうか。

辞めたら「仕事」どうすんの?

今後、企業は「雇わない社員」を増やしていくと予想されます。
以前の社員のように働くけれど、個人事業主として外注するみたいな形になるでしょう。

そうなると個人経営者です。
自分のスキル、才覚で生きていくことを余儀なくされます。

ならば、個人で仕事が出来るようにしておくことが重要です。

最終的には「自分の商品・サービス」を売るのがいいですが、最初はクラウドソーシングなどで仕事を請け負って家でも仕事が出来るようにしておく。
今から副業で始めましょう。

これなら、会社を辞めても仕事はできます。

スキルに直結する仕事を取っていけば、復帰就職もやりやすくなります。

解決2.副業で個人ビジネスをして復帰できるようにしておく

これから生きていくには「個人」で仕事をしていく必要があります。
離職してもいいように在宅副業しておけば、介護になっても家なら仕事ができます。
その時、復帰就職するなら目指すスキルを高められる仕事をしていく。
仕事でやっていれば、企業は評価してくれます。

うまくいけば就職せずに独立すると言う手もあります。

とにかく、収入元を如何に多く持つかが肝要です。

解決3 お金を稼いで介護しない

介護離職ストップするなら「介護しない」のが一番です。
これは「介護を放棄する」ということではなく、「介護をプロに任せる」ということです。

それには介護サービスを(介護保険以上に)頼むためのお金が必要です。
なので仕事してお金を稼いぐことです。

そういう意味では「働き方改革」は「介護離職」にマッチしているようでマッチしていないんです。

残業せずに中途半端な介護をするぐらいなら、残業や副業しまくって介護をプロにお願いする方が断然いいと思うんです。

これなら、キャリアをあきらめないでいいし、どんどん仕事して成長できるし、社会から孤立することもお金の心配をすることもありません。

要は「お金」があれば概ね解決です。

あ、介護費用は極力親のお金を使ってくださいね。
プラスアルファ、自分の負担になるところにお金をかける。

本人は顔を見せにいくだけでいいのがベストだと思います。

解決4.メンタルは解決3が出来れば大丈夫

介護せず、ちゃんと働いて、収入があればメンタルを病むことはありません。

解決5.社会の考え方を変える

介護は子供がしないといけない。
介護は嫁がしないといけない。

そういう社会の考えが介護の不幸を生みます。

介護はしなくていい。その代りもっと働け!となればいいと思います。
その辺は「働き方改革」の改革が必要だと思います。

過労死の前に「お金」です。
むしろサービス残業とかが問題でしょう。

あと、個人で働く環境をもっと整える。
確定申告は全自動。
テクノロジーは煩雑な事務作業を無くすことに使って欲しい。

とまあ、考えてみました。
あなたの考えはどうですか?
もっといい考えがあれば教えてくださいね。

自分の仕事を作る なりわいつくり
デビューカフェ  nariwainari

デビューカフェオーナー内橋康彦プロフィール

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