仕事と介護を両立させるために 介護のことじゃない対応
仕事との両立と言えば・・画像検索すると「育児」ばかり
やはり「介護」への意識は薄いんだろうか・・
ともかく、超高齢社会の中、親の介護が必要になり自分が介護することになって、仕事もまともに出来なくなって辞めてしまう「介護離職」について書いてみます。
「介護と仕事の両立」の問題を介護離職ストッパーとして考えてきました。
ちなみに私は「ヘルパー2級」の資格は取りましたが、介護の専門家ではありません。
介護に関する対策は多く出ているので調べてもらうといいと思います。
私は介護以外の視点で考えたいと思います。
「仕事と介護の両立」の講演予定はこちら
目次
介護を自分でしない
「介護離職」を防ぐ方法は、介護の技術を高めることでも、介護の時間を確保することでもありません。
如何に
介護をしない!
かです。
介護というのは想像を絶する重労働です。
それをがっつりやりながら仕事をするのは・・そりゃ大変です。
会社では介護の経験をした人でもない限り、その大変さはわかりません。
介護と言っても様々なケースがあります。
自分が頑張れば何とかなるギリギリで踏ん張れる微妙な時などは会社にも言いにくい。
介護は突然といいますが、そうじゃない。
徐々に、ゆっくり、ゆっくり悪化していきます。
その認識がなく、親が自分で出来ることが減った瞬間に気が付き狼狽するわけです。
だからって同居でもしていなければ、様子なんてわかりません。
仕事、生活で手一杯です。
もうちょっと余裕をもって自分の時間を持ちたいと思っているところに「親の介護」です。
仕事と生活に大きな影響が出てきます。
それはわかっているけれど、介護のことを考えている暇なんかない。
そう思われるでしょう。そう思います。
介護のことって、ワクワクしてモチベーションが上がるものではありません。
忙しい毎日の中、少なくとも先送りにするのではないでしょうか?
じゃあ、もう「介護」のことをあまり考えなくてよい方向に努力しましょうというわけです。
介護とお金の問題
「介護しない」というのは、介護を放棄することではなりません。
それはだめだめ~!
「介護しない」というのは、自分で介護しない代わりに「プロにお願いする」ということです。
介護サービスをフルで使って、出来るだけ自分で介護をしない。
少なくとも仕事に影響がでないようにするのです。
でも、そのためには「お金」がいります。
介護保険だけでは賄えません。
では「お金」をどうするかです。
1.親のお金を使う
介護のお金の基本は「親のお金を使う」ことです。
年金や貯金、足らなければ資産を使う・・処理方法は調べればいくらでもあります。
親のお金を出来る限り活用しましょう。
でも、親も貧乏だったら
2.稼ぎを増やす
介護サービスを頼めるだけ稼ぎを増やす。
これしかありません。
しかし、今後何もしなければ、会社の給料は下がっていくでしょう。
では、どうするのか?
会社以外の収入を作る!
出来るのか?
やっていくしかありません。
これは仮に介護で離職を余儀なくされた時にも役立ちます。
収入源を如何に増やしていくか。
介護に限らず、これからの不測の事態に備えるには「副業」が不可欠です。
副業は何をしようと?思った方はクラウドソーシングから始めてみては?
介護には逆行している「働き方改革」
介護離職しないためには「介護をしない」で「もっと働け」という考えの元では、「働き方改革」は逆行しています。
本来、残業せずに家で「介護」していく趣旨だった「働き方改革」。
しかし、それには介護を支える十分な給与が必要です。
介護費用を捻出するために働きたいのに「仕事」を制限される。
それは自分で介護せざるを得ないということです。
そうなると「介護離職」になる。
あれ?それって逆じゃないの?
皮肉にも「逆」になってしまいます。
「副業」を始めるといっても、最初はうまくやれない。
そうなると「残業」するのが稼ぐ大きな方法となります。
「残業」を推進するわけではありませんが、稼ぐ手段としてあってもいいと思います。
「介護」で苦しんで「仕事」を失うならば、「残業」だけで苦しむほうがいいでしょう。
介護離職防止から逆行している?会社辞めてもいい
介護離職ストッパーと名乗る私ですが、場合によっては無理して会社にしがみつく必要はありません。
どっちかというと、介護後にどう復帰するか。再就職が簡単か・・なんだと思います。
介護を頑張ってやってきて、それが終わった後(それは親を亡くすことでもあります)、
その先に希望がなければやりきれません。
そのためには、如何に「介護期間」をスキルブランクにしないかです。
介護しながら勉強していくことも大事ですが、それなら仕事しながら学ぶ方がいいでしょう。
だから副業なんです。
今から副業を持っておけば、介護で家にいながら仕事が出来ます。
仕事していたらスキルが古くなることはありません。
在宅で出来る「副業」を介護をする前に持っていれば安心です。
それなら、無理して会社員をしなくてもいいでしょう。
これからは
誰もが「介護」に関わる「大介護時代」であるのと同時に、
誰もがクビになる「大解雇時代」でもあります。
会社が10年もちませんからね。
だったら、今辞めてもいい。
そして、ずっと同じ仕事でもやっていけない「大キャリアチェンジ時代」でもあります。
スキルもすぐ陳腐化します。
「手に職」をひとつ付けただけでは、足りません。
少なくとも2個、3個「手に職」を付けていく必要があります。
いや~大変ですな。
けれど、逆に言うと固定されない、逆転しやすい環境と言えます。
強制的に新しいことをやらざるを得ない。
それが自分の天職だったら・・いいですよねえ。
「介護」は問題ではなくなる?テクノロジーの発達
「介護」の問題は大変・・ですが、良い流れもあります。
それはテクノロジー
介護離職ってある意味、会社という遠い場所へ行けないから起こるわけで、バーチャルオフィスなんかが実用化すれば解決です。
逆に見守りを会社からできて、義体(ロボット)にリンクして世話をすることも可能です。
自動介護ロボットもあるかもしれません。
バイオも進むので、認知症治療や肉体の衰え抑制など介護が必要ない老体を作れるでしょう。
AIが普及して代わりに働いてくれる(ベーシックインカムが導入できる)なら、無理に働かなくてもよくなります。
これらは技術的には可能になっています。
後は社会が受け入れるか?法律や既得権益とか・・そういう問題になってきます。
なので、どんなテクノロジーを生かせるか、勉強しておくことが肝要です。
まとめ・・介護の備えは仕事すること、勉強すること
「仕事と介護」を両立させるためには「自分で介護しない」
「自分で介護する」ためにはお金が必要
「介護のお金」は親のお金&稼ぐ
稼ぐには「副業」が良いが、「残業」をしてもいい。
会社を辞めてもいい。ただし、収入源は作っておく。
介護中にもスキルは磨いておく。スキルは「副業」して磨く。
テクノロジーに期待する。
「仕事と介護を両立」させる備えは「仕事をすること」「勉強すること」です。
“仕事と介護を両立させるために 介護のことじゃない対応” に対して1件のコメントがあります。
コメントは受け付けていません。