仕事を買う時代 仕事を習う時代
目次
未経験者の仕事は売れなくなった
日本企業は終身雇用制度のもと、未経験の新入社員を教育・・つまり仕事を教えてきました。
それは未経験者の仕事を会社が買って、その代金として給料を払っていたということです。
お金をもらいながら仕事を教えてもらう。
学校と逆の現象です。
終身雇用、家族経営という風土の中、新入社員は赤ちゃんであり、親である会社が育てることが当然の義務でありました。
なので、ある程度大きくなった、隠し子的な中途採用者は迫害されてきました(おおげさ?)。
これから始まる誰もがキャリアチェンジせざるを得なくなる「大キャリアチェンジ時代」においては、多くの人が新人に戻ります。
ただ、純真無垢の新人とは扱ってくれません。
経験と実績が問われます。
なので、多くの企業は仕事を教えてくれません。
キャリアチェンジしようという未経験者の仕事を買ってくれないということです。
売れないと仕事になりません。
さて、困りました。どうしましょうか。
1.仕事を買う
初めてビジネスをする時、モニター価格や初回価格といって値引きします。
キャリアチェンジで転職する時のネックが待遇が悪くなること。
これに拘るあまり動けなくなっては死を待つばかりです。
そこで考えるのは「仕事を買う」ということです。
これは「給料が下がってもいいから、仕事を教えてくれ」ということです。
1年、2年は給料が下がる予定にしておきます。
もちろん、その後で給料アップに計画も立てておく必要があります。
とにかくスキルを身に付けて自分を高く売れるようにします。
数年経っても、その会社が待遇を改善しないなら、今度は「転社」するだけです。
学校行くと思えば、いくばくか給料をもらえるのでお得です。
給料減を計画に入れておけば、後はスキルが身に付くかが焦点になってきます。
2.仕事を習う
仕事を買うといっても買ってくれない場合もあります。
会社が仕事を教えてくれなければ、目指す仕事をしている人からお金を払って仕事を教えてもらう・・そうなっていくんじゃないかと思います。
これからは会社が仕事を教えてもらうんじゃなくて、個人で仕事を習う時代です。
どのみち、キャリアチェンジをしていくには「勉強代」がいるということです。
なので、キャリアチェンジの第一歩はその「勉強代」をいかに用意するかということです。
企業が求めるスキルを習得していればキャリアチェンジしやすい
その業界ではどんなスキルや人材が求められているか?
業界の中の人間なら的確にわかるでしょう。
そして自分たちが欲しいスキルを持って仕事を出来る人をお金をもらって育てていく。
お金を払って育てるのではなく、お金をもらって育てる。
そこの社員さんは収入が増えるのだから、喜んで教えてくれます。
企業もミスマッチなく人を雇える。
これからは今までの逆転的な様相になってきます。
「教えてもらう」姿勢ではなく「学びに行く」姿勢が大切です。
もちろん、払った勉強代は後々取り戻していくのがセオリーです。
高く売っていきましょう。
追伸
「仕事を買う」のも「仕事を習う」のも今の仕事をやりながらシフトしていけば、リスク少なくやれます。
ただ、ダブルワークでの苦労は覚悟が必要ですがね。
デビューカフェオーナー内橋康彦プロフィール