良い言葉を唱えていれば良い人生になるほど人間単純じゃない!
目次
言霊信仰
日本人には「言霊信仰」があります。
ゆえに、言葉を良いものに変えたり、悪いことを言わないでおくといったことがあります。
「終わり」を「お開き」と言ったり、「するめ」を「あたりめ」と言ったり、言葉の重要性を日本人は良くしっています。
でも、良いことしか言わない弊害もあります。
魔法のことば
魔法の言葉ってあります。
「ありがとう」「感謝します」「ツイている」
そういう言葉をおまじないのように言っていれば運気が上がり、良い人生を過ごせると言います。
私も言いますよ。「ありがとう」って良い意味にしか取れませんしね。
イメージトレーニング講座のプロデュースもやっていたので、良いイメージに良い言葉の重要性はわかっていますし、効果もあると思っています。
しかし、いつでも年中、良い言葉だけを言っていれば良いかというと
それは違う!
と思うわけです。
悪いことを言わない弊害
良いことだけを言っていれば良い人生になるなら人類皆幸せです。
しかし、そうはならない。
それは「良い言葉」を言っていないからでしょうか?
良い言葉というのはある意味、現実逃避でもあります。
不幸だけれど「自分は幸せ」
お金ないけど「お金持っている」
モテないけど「モテる」
これどうです?
言うだけでなんとかなりますか?
先の大戦なんかはアメリカなんかと戦争したら「負ける」のに、「負けるとは何事か、勝つ信念こそが勝利につながる」というようなことを言い続けて負けました。
「負ける」「危ない」「落ちる」「すべる」とか言うと怒られたりします。
そりゃ、スポーツ選手が「俺負けるわあ」と言っていたら勝てる気はしません。
けど、練習もせず「俺は勝てる」 「俺は勝てる」 「俺は勝てる」と言い続けても勝てないでしょう。
こういう時は「このままでは負ける」とはっきり言わないと、自分で気が付きません。
「自分はだめだめだ」と言わずに「自分は出来る」というのは、出来る準備をしていた場合。メンタル的に失敗しないためです。
準備もしていないのに「俺は出来る」なんて思っても意味はありません。
そういう時は「自分は努力していない、ダメダメだ」と自分でダメだしをしないといけません。
自分の悪いこと、ダメなことははっきり言わないと、良い人生に向かっていきません。
人間はそんなに素直じゃないし、信心深くない
「良い言葉」は言葉が持つ力とイメージが運気をもたらします。
ただ、それは本当に心から信じられた時です。
信じられていないことをいくら言っても逆効果です。
不幸のどん底で「私は幸せ」なんて言っても無理です。
頭の中は逆を考えています。
人間ちょっとうまく行ったぐらいで信じるほど信心深くありません。
「私はお金持ち!」なんていっても「超貧乏~」と強く思っています。
素直に信じられないのが人間なのです。
自然に出る言葉が一番いい
めちゃくちゃ腹立つ相手に「いい人」と思おうとしたら発狂しそうになります。
人間、心に思ってもいないことをいうことに苦痛を感じます。
なので、心に思った自然の言葉を発した方が楽です。
ムカつくならムカつく、アホだと思ったらアホでいいんです。
自分のことが無能と思えば無能でもいい。ネガティブな言葉でもOKです。
ネガティブな言葉の方がいい
「俺はダメだ、俺は出来ない。俺は好かれない」
そうつぶやいていたっていいんです。
これねえ。面白いもので、人は根底では「自分が一番!最高!選ばれた人間だ!」と思っているんです。
漫画の主人公のように危機があっても自分だけは避けられると思っています。
なので、いくら自分のことをディスっても、実は逆のことを思っています。
まあ、「そんなことないよ」と言って欲しいのです。
それは他人だけじゃなく、自分自身にも。
逆説的ですがネガティブな言葉を言うことが、ポジティブに自分に入ってくるのです。
悪いことを考えていることはリスク管理
良い言葉を使って良い結果だけを考えていると危ないですよね。
悪い言葉を使って悪い結果を考えていることはリスク管理になります。
わたしは騙されているんじゃないのか?
もし、台風が来たらどうしよう。
事故にあったらどうなるの?
心配性で悪いことばかり考えてしまう人は用心深いと言えます。
これは悪くないことですよね。
言葉は流れに合わせて使っていく
で、結論はスチュエーションと流れで「良い言葉」と「悪い言葉」を使い分けるということです。
流れとは自然なこと。調子が良い時は「俺は天才だ~!」と言ってもいい。
努力してきたけど、まだ自信が持てない時に 「出来る!」と言うのはいいですねえ。
やらないといけないことが中々手が付かず出来ない時に「出来る!」と思うとしんどいです。
「今日は無理~」と言って休みましょう。
お腹が痛い、頭が痛い時に「大丈夫、病は気から」と言って倒れる前に「あかん、死ぬ~」と言って病院へいきましょう。
場面、場面で良い悪いどちらの言葉をうまく使い分けるのが一番いいですね。
ただ、やはり「言葉」のパワーはすごいと思いますよ。
特に人に言ってもらうとね。
自分で「がんばってる」と言ってもあまりパワーにならないけれど、人に「がんばってるね」と言われると勇気が湧いてきます。
昔、仕事でしんどい時、同僚の女性に「うっちーがんばれ!」と手紙をもらってめちゃくちゃ救われました。
うまく流れ(運気)に合わせて「言葉」を使っていけば「悪くない人生」を歩めると思います。
自分の仕事を作る なりわいつくり
デビューカフェ nariwainari
デビューカフェオーナー内橋康彦プロフィール