取材力「聞き出す力」を付けてライターの活躍の幅を広げる
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大阪ものかき隊スキルアップ交流会、講座レポート
2019年10月の大阪ものかき隊スキルアップ交流会は「取材力アップ講座第3弾」となる
「聞き出す力」でした。
講座はマネージャーの小田さんから5つの失敗談を語ってもらい、その失敗したシュチュエーションで隊員、各々がどういう対応をするかを考えました。
失敗したシュチュエーションとなる困難な相手は5人登場します。
①言ってることがコロコロ変わる人
自己啓発本を出版するヒルズ族、なんでも「直感で話す」のがウリで、話がバラバラ。
みかんとリンゴのどっちが好きかみたいな問いかけで、最初は「みかん」だったのが5分後には「リンゴ」になっていて、話の要点がまとまらない。そんな相手から要点のはっきりした答えを導くにはどうするのか?
答えのひとつとしては、こちらから要点を絞って確認を取る。
「リンゴが好きということですね」
まあ、このヒルズ族は内容の薄い話でバカそうです。
②話さない、無口、発する言葉は「うん」「ふん」だけの職人気質な人
どうやって、話を引き出して記事にするのか?
何とか話を聞き出さないといけませんが、いかんせん反応が悪い。
取材後、ある程度仮説で原稿を書いて確認を取る。
あとは周辺の人から情報を集める手もあります。
しかし、取材に協力しろよ、人間として・・
③完璧な原稿を作ってくる人
官僚、政治家、社長などに多い、あちらのスタッフで完璧な原稿を作ってきて、そのまま載せろという取材の意味がなくなる相手。
下手な修正、加筆は許さんと言う中、ライター魂をどう見せるのか?
官僚の人などは、一般人にはわからない表現がいっぱいあり取っつきにくい。
そして面白くない。
なので、表現をやわらかくしたり、前後の加筆して少しでも面白く読みやすい記事にしていきます。しかし一文字でも修正したらプライドが傷つけられ激怒する人達なので注意が必要です。
官僚、政治家はライターを見下しているんでしょうね。傲慢なやつらです。
④ひたすら脱線する人。
特に権威ある偉い人だった場合、機嫌を損ねないように本題にどう切り込んでいくのか?
これは穏便に後日に改めて(メールなどで)聞くか、数回取材の機会があるなら初回は挨拶だと割り切る。
それかこれを聞いておかないと帰れませんとはっきり言うか・・難しい選択です。
⑤対象が違う人
求人広告の記事で中堅社員の先輩の声を聞くという話だったのに入社3か月の新人が割り当てられた。
クライアントの要望通りの記事を書くために何を聞き出したらいいのか?
この場合、新人の人に先輩のことについて聞いたそうです。
しかし、中堅社員の声を載せろと注文しておいて、新人出してくるって、どうなってるの?
とまあ、こんな感じで色々意見を出し合いました。
皆さんも一度考えてみてください。
これ答えに正解、不正解はありません。
それはスチュエーションと相手によって対応は変わるからです。
相性もあります。
ある意味、いろんな人と場面があるので、経験がものをいうといってもいいと思います。
ただ、人によって対応が違っていて、それは自分では考えなかったことも多い。
なので、今回の講座で他の人の意見を聞けたのは、対応の選択肢を多く持ててよかったと思います。
多くの対応策をもって、どんどん取材をして取材力を高めていきましょう。
「取材力」が付けば、ライターとしての活躍の場が大きく広がりますよ。
こんな、学びと仕事を通じての取材の実践ができるのが大阪ものかき隊です。
ただ今、隊員募集中です。
一段階上の副業ライター目指しましょう♪