自分は変わっている自慢
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ある人の息子さんが京都大学に受かったそうです。
「すっごいですね〜」
まあ、そう言うしかない。
言いたくなるのは、わからなくもない。
そこはいいんです。
その後、
「うちの子は変わっているんです」
という話が始まった。
ピアス付けているそうです。
「京都大学の人は変わった人ばかり」
みたいな話になりました。
恐らく本人に悪気はないのでしょう。
しかし、これって京都大学に行けない馬鹿は個性も独創性もない無能な凡人だと言っているようなものです。
なんかこの話が面白くないと感じていたのは、これって単なる「自慢」じゃないかと気がついたわけです。
自分のことを「変わっている」という人も同じようなものです。
元々、個々は違っているのだから、
そりゃ変わっているでしょう。
けど、それはあなただけでなく
相手も変わっているわけです。
じゃあ、なぜ自分だけ変わっていて
他人は凡庸に見えるのか?
なぜ、自分の子は変わっているのに
他人の子は凡庸なのか。
それは外面がいいというか、社会のルール、規範に従っているから。
自分や近い人は本質を見せるので
個性的に思えます。
他人はある程度決まった動きしか見せません。
それを見れば没個性に写ります。
ただそれだけのことであり、
ほとんどの人間はごく普通の凡人です。
自分のことを「変わっている」と
思っている人は間違いなく普通の凡人です。
だって、ほぼ全員が「自分は変わっている」と思っているのだから。
それが大多数。大多数がやることは普通です。
私だってうです。
そうなると本当に
「自分は凡人」と思っている人が実は変人であることがわかります。
大谷翔平や藤井聡太だって普通でしょう。才能があるだけで。
誰だって役に立たない才能なら持っています。
しかし、それは無用なだけ。
もし、あなたが漂流してきた宇宙人なら
変わっているのかもしれません。
ということで
「自分は変わっている」と言うのは一種の自慢なので気を付けたいですね。