AIが最初に奪う仕事は肉体労働ではなく知的労働
目次
AIで仕事はなくならない!?
海老原嗣生さんの
「AIで仕事がなくなる」論のウソ
の出版セミナーを聞きに行く機会がありました。
知人が行けなくなり代打を探していて
AI、働き方・・ちょっと興味があるので代わりに行ってきました。
まあ、私なりに感じたことを。
将来、AIに仕事を奪われる!
世の中、そんな話ばかりで戦々恐々となっていますが、
実はそんなことにはならない・・・が
そうなるかもしれない。
そんな感じの話でした。
ネットやテレビで言われているのを見ると
ある瞬間から一気にAIと入れ替わるかの
ように思ってしまいます。
しかし、AIにも得手不得手があり、
進化の過程があります。
以下の3段階でAIは進化していきます。
1.特化型AI時代
2.全脳アーキテクチャ時代
3.全脳エミュレーション時代
特化型AI時代
現代はまだ「1.特化型AI時代」です。
それでもかなり進化しています。
例えばグーグルの翻訳を1年前と今年で比べてみると
翻訳の精度が恐ろしく上がっています。
そして、この第1段階で消えていく仕事があります。
それは、運転手やコンビニ店員などの肉体労働ではなく、
事務、事務作業のみの士業、プログラマーなどの
ちょっと知的な仕事です。
なぜかというと、こういう仕事は難しいところが
あるのですが、それは「仕組み」が難しいという特徴があります。
AIは仕組み、手順が決まっていることは非常に得意です。
なのでマニュアル化された仕事は真っ先に無くなっていきます。
AIに仕事を奪われると専門学校に簿記・会計、税理士など
習いに行っても無駄になってしまうかもしれません。
専門学校も成り立たなくなっていくでしょう。
だからと言って、そういう仕事をしている誰もが
仕事を奪われることはありません。
それは今のAIはひとつの作業に特化したことは
優秀だけれども、複数の作業には対応できないということです。
例えばコンビニの仕事はレジ打ちだけではなく、
商品の仕入れや掃除など多岐に渡ります。
それをAIにやらせようとすると、その一つ一つの作業に
AIが必要になり、さらにそれを実行する
メカトロニクス(簡単にいうとロボット)が必要に
なってくるからです。
士業なども事務だけやっている人は入れ替えられてしまいますが、例えば税理士で体を張って税務署に立ち向かってくれる人は生き残ります。
さて、さらに突き詰めていくと、
知的労働、高スキルの仕事が無くなる
危険性が高く、肉体労働はしばらく
安泰という話がありました。
それは「スキマ労働」というAIが進化したために
起こる現象が原因となります。
例えば回転すしで銀座の名店の大将が握る技を
AIが完璧に習得したら、寿司を握る職人は不要となります。
味が格段に良くなるのでそこは店も投資します。
けれど、材料の用意などはマニュアルがあれば
誰がやってもいいので、高額なAIの機械を
買わなくても人間で済みます。
なんだか怖いことに人間が補助の単純労働をすることになります。
特化した仕事しか出来ない(しかし高スキル)AIの間を
繋ぐ仕事が「すきま労働」となり、それを担うのが人間です。
こうなるとつらい修行をして将来自分の店を出して
成功する夢見る寿司職人はいなくなるでしょう。
修行しなくてもAIを買えば一流のすし屋ができますからね。
ここで面白いのが、人間がより単純労働になっていくのに
給料は上がるということです。
一皿100円が銀座の名店の味になればすくなくとも
300円ぐらいには出来ます。そうすると売り上げが
単純に三倍なので、その分給料も上がってくるわけです。
仕事って何?とちょっと考えさせられますね。
それでも特化したことしか出来ないので
人間にも働く場所はたくさんあります。
全脳アーキテクチャ時代
2.全脳アーキテクチャ時代になると
人間の脳に限りなく近づき、複数のことも出来るように
なっていきます。
こうなると、コンビニ定員や運転手といった
肉体労働もなくなっていきます。
さらには肉体労働だけでなく、才能で成り立ってきた
スーパー営業マンもいらなくなってきます。
スーパー営業マンは顧客の特徴を熟知し、天才的な
対応をして活躍してきました。
顧客Aに対しては趣味の話が効果的。
顧客Bは細かい説明資料が必要。
など多くの営業技術を持っています。
それをAIが習得して、一般の営業に指示するようになります。
すると
「顧客Aに対しては趣味の話をしなさい。
阪神ファンなので昨日の阪神戦の話がいいですね。
試合は2-1で阪神のサヨナラ勝ちでした。
勝因はその表の回でのリリーフの活躍が
勝利の流れを掴んだ。というといいでしょう。」
とスマホなどから言ってくれて、営業は何も考えず
そう話すと商品が売れた。
細かい説明資料がいる顧客には
「細かい資料が必要」と言って、会社に帰ると
完璧な資料が用意されていて、それを持っていくだけ
というのが営業の仕事なってきます。
ここでもコアな仕事はAIが担い、伝える、運ぶといった
繋ぐ部分(すきま労働)を人間が受け持ちます。
益々、人間は何も考えずに生きていけるようになってきます。
それでも音楽、芸術、文学などのクリエイティブな仕事は
まだ、大丈夫です。
全脳エミュレーション時代
しかし、AIが発達すればするほど科学技術の発達は
倍々で進んでいきます。
たった、100年後にくるかもしれない時代
3.全脳エミュレーション時代
これは
シンギュラリティ(技術的特異点)
(人工知能が発達し、人間の知性を超えることによって、
人間の生活に大きな変化が起こるという概念を指す。)
の時代です。
人間の脳の仕組みを解明し、
ディープラーニングで大量の情報を取得し、
他のAIと連携して想像できない
脳みそが作られます。
そこまでいくと、今までの芸術家や作曲家の
データからどんなものを作ればいいか、
いや、そこからさらに進化した作品も作られます。
アンドロイドも人間と区別がつかなくなり
労働のほとんどが取って代わられます。
AIなら生産性も飛躍的に伸びるうえ
税金も遠慮なく取れるので
国家予算もうるおいます。
仕事を失っていく人に順次
ベーシックインカムを適用して
何もせず、何も考えず、生きていく
ことができるような世の中になるかもしれません。
あーそれ楽ちんでいいわあ。
そう思う一方、面白味がない気もします。
皆さんはどう思いますか?
なんだか、仕事ってなんだ?と考えさせられます。
スキルアップって意味があるのか・・危険ですね。
もうAIが発達してくるとバイオテクノロジーなども
進化しすぎて、今の人間じゃない、別の生き物に
なっているかもしれません。
なんだか怖いような、わくわくするような・・
でも、まあ今いる人が生きている間は
そこまで進まないかしれません。
とはいえ、どう生き残っいくのか。
ロボットのような生き方だとAIに入れ替わられる。
なら、自分で考え自分で行動して
人間味で勝負するのがいいような気がします。
あんまり未来を心配してもしゃあないですけどね。
その時はその時でうまく対応できると思います。
どう生きるか?考えるきっかけになればと思います。
個人ビジネス(デビュー)情報を発信しています!
“AIが最初に奪う仕事は肉体労働ではなく知的労働” に対して1件のコメントがあります。
コメントは受け付けていません。