人手不足

全く回っていない店

ある日、いつもよく利用しているお店に行った。
ぱっと、席を見ると人はまばらである。
今日は空いているな。そう思って店に入ると待合はごったがえしていた。
待ちは10組を超えていた。
一体、どういうことだ。
ある種、異様な光景である。

客席を見ているとほとんど食器が下げられていない。
「こ・・これは人手不足か・・」

まあ、リーズナブル系のこの店ではバイト料も安くて人が来ないのか、急な休みが重なったのか?

とにかく、客はいっぱいるわけだから、機会損失は大きい。
店長はどう考えているのだろう。
こっちが心配になるし、一向に片付かない食器を自分が片付けたくなった。
そんなこと思わせちゃいかんだろうと思う。

店が回っていないのは人手不足が原因じゃない。

お店の人が全くいないのか?そう思ったが厨房4,5人、ホール2,3人はいる。十分な人員かはわからないが、ここまで回らないものか?
特にホールは主に2人で回していた。
ひとりの小太りのおにーちゃん。お笑い芸人”はりせんぼん”のはるかみたいな感じ。
彼はキビキビ動き、対応もいい。いい働きだと思った。
問題はもう一人のおにーちゃん。
彼の動きが悪い。
それは生産性が悪いということ。
彼の生産性の悪さを見ていこう。

生産性:スピード

この回っていない状況なのに、歩くスピードが遅い。
亀のようなスピードだ。
2,3倍のスピードで動けと思った。
仕事ができる人は歩くスピードが速いと言う。
世界で一番早く歩くのがアメリカのホワイトハウスの職員。
映画でもよく見るが早いし無駄がない。
この店が回らない危機はあの歩きが原因。

生産性:マルチタスク

下げられていない食器が散乱しているにも係らず、気にも留めない。
注文を取りに行く、料理を運ぶ。
その帰りになぜ、ついでに食器を下げない。
3,4回料理を運んでいるのに一度も食器を下げない。
毎回、少しずつでも食器を下げれば片付いていく。
ついでに水を補充する。ついでにお客さんを案内する。
行動に一切無駄なく動けるはず。

生産性:効率を考える

一方、小太りにーちゃんは、一回の食器下げでかなりの量を運んでいた。
うまく重ねていて効率的だ。
料理を運ぶついでにお客さんを案内して、帰りに注文とって、食器を下げていた。
料理は比較的早く出てきた。回らないのはホールの問題。
小太りおにーちゃんのおかげで徐々に回ってきていた。
原因は動きの悪いおにーちゃん。
これで同じ時給か・・ちょっと考えた方がいいぞ、これは。

人手不足は生産性で解消できる部分もある

お店に入る人がいないのはどうしようもない人手不足だが、ある程度いるなら、なんとかできる。
今回の動かないおにーちゃんも、決して無能ではない。
ただ、気づいていないだけ。
最低このスピードで動けとか、「ついで」を意識させるだけでも大分変わる。
生産性にも限界はあるだろうが、まだまだ改善の余地はあると思う。

生産性を上げたら給料を上げないといけない

世の中、生産性が上がらないのは、生産性を上げても給料が上がらないから。
小太りにーちゃんと動かないにーちゃん(なんて失礼な言い方・・ごめん)
時給が一緒なら、別に頑張らなくていいとなる。
人手が足らない中、少人数で回すなら、雇う方も考えないと。
例えば、11時~14時のランチ時はホールスタッフ4名を基準にして予算を組む。2名しか入れなかった時は4人分の給料を按分する。そうすると給料倍。
効率よく倍働こうと思うし、他の人が休んだことに憤ることはない。
一人なら4倍・・・それはそれでいいかも、やったるぞ!となる。
(これは逆にバイトが入りすぎの時は減るということ、ある意味経費を固定できる)

時給按分方式

これは他の業界でも同じ。
この案件、作業は元々何人の予算かを決めて、足らなければ按分する。
もちろん、その分フル稼働は求められるが、それなりに貰えるなら頑張れる。
どっちみち、予算は組んでいるんだからできると思うが、経営者も削りたいところは削りたいだろう。けど、それではいつまでも人手不足は解消しない。
あっ、これねえ、休む人も休みやすい。
だって、こっちが休めば、出勤している人は給料増えるんだから・・
どこかやって欲しいなあ(やってるかもしれんが・・)

働き方改革は収入改革でなければならない

「働き方改革」は際限ない長時間労働の是正、家庭への関わりを増やすなど良い改革だと思う。しかし、そこには経済がついていないといけない。
生活できなければ、育児も生き甲斐もない。
残業ダメ、生産性アップはいいけれど給料が減っては人を不幸にする。
今まで残業してかかっていた人件費は減らしてはいけないのだ。
残業費込みで40万円払っていたら、残業なしでも40万払う。
そこが要諦。もちろん成果は同じでなければならない。
残業なしで残業してたころと同水準の給料をもらえるとなれば、本気で生産性を上げる。そこには本気の自己研鑽があり、スキルアップがある。
給料同じで自由時間が生まれる。そこで勉強しない人は給料減らしていいと思う。
企業にとっては最初はつらいかもしれないけれど、最終的には生産性の高い仕組みになって利益は上がるだろう。

人手不足は頑張り甲斐で解消

テクノロジーを使ってインセンティブを付ける。
同じ仕事でも人によって成果が異なる。
ならばそれを数値化して反映させる。
例えば、カメラで仕事ぶりを撮って、注文を取る、食器を下げる、料理を出す、お客さんを案内する、掃除するなどタスクをいくつやったかなどを数値化して、ポイントが高ければボーナスを出すとか。
インセンティブがあれば、必然的に積極的になり行動も早くなる。
お客さんからのアンケートなども反映してもいい。
今回のお店の小太りにーちゃんには◎である。
代わりに基本給は最低賃金にしてもいい。
頑張ればそれなりの給料になるほうが危機感もあっていい。

給料というものを一律時間でしか考えるのではなく、色々複合して働く人が意欲を持てる工夫をして欲しい。

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