「努力義務」という面妖な言葉。努力さえ見せれば結果はどうでもいい。

「努力義務」という面妖な言葉。努力さえ見せれば結果はどうでもいい。

良く聞く「努力義務」という言葉

努力義務(どりょくぎむ)とは、日本の法制上「〜するよう努めなければならない」などと規定され、違反しても刑事罰や過料等の法的制裁を受けない作為義務・不作為義務のことである。 遵守されるか否かは当事者の任意の協力にのみ左右され、またその達成度も当事者の判断に委ねられる。

Wikipedia

何かを規制するとかいう時、

努力義務

という言葉を聞きます。

これ、わかったようでわからない言葉ですよねえ。

努力することが義務・・・・

例えば、残業規制。
これは過労死をさせないように残業を減らすように定めたものですが、まったく残業をさせないというわけにはいかないので

残業させない努力はしてください。でも努力を見せれば残業させてしまっても仕方ないよね。

というものなので要は「しなくて」いいわけです。
「努力義務」と書いた時点で「やらなくていい」となります。
けど、一応「努力」は見せないといけないので、「残業申請」とか「電気消す」とかします。
けど、忙しいから仕方なかったんです。
ということで、残業は減りません。

これって意味があるのか?というか不要な仕事を増やしているような気がします。
そもそも、残業規制の目的は何なのか?
そこから考えていく必要があります。

ひとつの大きな問題は「過労死」
けど、これは長時間労働と直接関係はないと思っています。
だって、ゲームを長時間やって死んだってほとんど聞きませんし、毎日朝まで飲みに行って死んだという人も聞きません。
もし、それらで死んだという人は別の要因があると思っています。
それは強制だったり、メンタルです。

過労死の部分で言えば「メンタル」の部分をなんとかする方がいいでしょう。
要は楽しく働けているか、それをどう確認するかということです。
なので、社員のメンタル状態を外部に確認させるということを「義務」にする。
努力義務じゃなく義務。義務に出来ることを法案にしないと意味がないということです。

ここでは例なので働き方改革については別で語ります。

「努力義務」はサラリーマンの仕事にも当てはまります。
なぜ、不要な残業が多いかというと、「努力義務」があるからです。

断れない無茶な仕事量と納期に人手不足という状況で働かされている会社員は出来ないけれど仕事を受けなければなりません。
最初からできないとわかっているので、せめてやろうとしましたという言い訳のために終電まで頑張ります。
これこそ「過労死」の原因。
無理な仕事を言ってくる客がまず悪い。それを受ける経営者も悪い。
従業員が程よく働ける仕事に調整できていないところに原因があると思います。

もちろん、稼げる時は働きまくれることも大切です。
今、マスク不足でマスク製造はフル回転でしょう。
そういう時は残業しまくるのはひとつの幸せです。もちろん還元されてですけどね。

話がそれましたが、仕事の差配ができない末端社員は上司に「明日までに資料を作れ」と言われたら、それが定時後であっても受けないといけません。
「時間もないし、質も担保できません」と断れません。
そうなれば、質は担保できない言い訳に終電までやったと言う「言い訳」を作るしかありません。
それが「努力義務」だと思うんです。

働き方改革って「努力義務」をやめませんか?ということなんですがねえ。
最近、方向が間違っているよなあ。

努力義務という言葉は使わない方がいい

「努力義務」=「やらなくていい」
なので、何も変わりません。

結局、「努力義務」という言葉を使うと問題解決しません。

だから「努力義務」は禁止する。

じゃあ、どうするか。
ちゃんと「義務」にできるものに落とし込むしかありません。

例えば残業規制は、
月1回以上「メンタル診断」を受けさせること
または
残業代を現行の倍にする
その上で
第三者が従業員の意向を聞き、行政に報告すること。
残業を望む人は無制限でもよいが望まない人が不利益になってはいけない。
基本は定時内での評価であること。
残業がなければ、それらは不要
を「義務」とする。
詳細は柔軟に対応するが、義務なので罰則がある。
誤解であっても、事務ミスであっても違反が見つかれば処罰する。
処罰は「企業スコア」に反映させる。
企業スコアで法人税が決まる。

残業したい人はしてもいいけど、したくない人を強制してはいけない。
人それぞれの生き方があるので。
強制されたとか、残業しろという雰囲気を感じたとかは外部が見るようにして、各自が自分にあった働き方が出来るようにするのが「働き方改革」だと思います。

義務も一つじゃなく選択できるようにしておけば守りやすい。
残業は絶対禁止じゃないことがポイント。
したい人は死ぬ寸前までやってもいいけど、他の人には求めないこと。
それが出来れば好きに選べばいいと思います。

サービス残業させたら重罪。基本残業代の10倍払うこと。
屁理屈(抜け穴)は一切認めないでいいと思う。

なんか働き方改革の話になりましたが、個人としても「努力義務」は使わない方がいいし、「努力義務」的な話には気を付けた方がいいでしょう。

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