昭和の武勇伝は実は楽だったからできた
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朝まで飲み歩いていた武勇伝
「昔は朝まで飲み歩いて、そのまま出社していた」
なんて武勇伝を聞いた人も多いと思います。
まあ、飲みじゃなくても、3日間徹夜の仕事したとか・・
けどね、飲んだ翌日なんて、多分仕事してません。
納期も今の何倍もあったでしょうし、時間の感覚もずっと遅い。
郵便が届くのも数日かかります。
ゆっくりできたんですよ。
私も20年以上前のITの現場を考えると、徹夜はよくしたけれど、コンピューターの処理が今から見たら超遅いから、動かしている間は休憩です。
5,6時間とかかかってました。
ダウンロードだけでも数時間です。
そう四六時中作業していたわけではないんです。
私の上司だった人も、無茶な納期の仕事を受けて、「俺はこの仕事をやり遂げるためには、毎日日付が変わってもやり切る」とか恰好付けて言っていました。
確かに毎日タクシーで、午前2時、3時に帰ってはりました。
けどね、朝、定時には来ます。しかし、午前中はぼーーーっとしているだけ。
午後に少し動きだし、定時後から元気に働き出していました。
今考えたら、超生産性悪いことでしょう。
自己満足ですね。
けど、いくら残業代やタクシー代が掛ろうと、そういう働き方が許された。
これ、ほとんど集中してやっていないということ。
本当に集中したら2時間でダウンします。
なぜ、残業や飲みに時間を費やせたのか?
武勇伝は結局、残業やり放題、飲み代潤沢、仕事もゆるゆるの楽な環境だったわけです。
今は、明日どうなるかもわからない身なので、会社の仕事とは別の勉強をしないといけない。給料も少ないので飲み歩くなんて出来ない。仕事も秒刻みで残業も余り出来ないので必死です。
スマホには24時間連絡が来ますし、情報も膨大にあって整理しながら吸収しないと、激動の時代は乗り切れません。
今の方が何百倍も大変だということです。
武勇伝は「朝まで飲んで出社した」とか「3日徹夜した」と言うところしか覚えていなくて、翌日会社でずっと寝ていたとかいうことは忘れているんです。
だから、話半分で聞いておきましょう。
残業が嫌な若者を見て、俺の若いころは仕事、仕事だったという愚
「働き方改革」でワークライフバランスを重視する若者も増えてきました。
これはいいことだと思います。
生涯を会社の仕事で終える人生よりよっぽどいいでしょう。
「毎日残業していた」と言う人は、だから環境が違うんですよ。
終身雇用、年功序列なら「残業生活」でもいいでしょう。
しかし、来年は仕事があるのか、薄給でお金の心配ばかりの今の人間は次を見据えて準備が必要なんです。会社の仕事だけやっていればいい時代じゃないということです。
さらには男だって育児、介護などを担っていかないといけません。
地域の活動や社会的活動も必要になってきます。
昭和のころはそれを嫁が肩代わりしてくれていたから、残業して飲み歩けました。
給料が良かったから、そうできました。
今は男の稼ぎだけでは生きていけない。共働きなら、共家事もしないといけません。
子供を17時に保育園に迎えにいかないといけない。
帰って夕飯の用意、お風呂を入れて、子供を寝かせる。
残業なんてしてられないんですよ。
はっきり分業できていた昭和の方がよっぽど楽だったでしょう。
しかも、今の若者は未来への希望が見えません。
尚更、しんどい。
夢は「朝まで飲み歩いて職場に行くこと」なんてことになりますよ。
って、自分が昭和のおっさんなんですがね。
自分の仕事を作る なりわいつくり
デビューカフェ nariwainari
デビューカフェオーナー内橋康彦プロフィール
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