低賃金でも働き続けるわけ

低賃金でも働き続けるわけ

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月給14万円でも働き続ける

堀江貴文氏 12年間勤務で月給14万円「日本終わった」と嘆く会社員に「お前が終わってんだよ」

ディリー

この記事、賛否両論を巻き起こしています。

この会社員の人「日本終わった」というから非難されるわけで、それは違うだろうと私も思います。

ただ、なぜ月給14万円でずっとやってきたかについて考えてみます。

確かに月給14万円の仕事は転職した方がよいと思います。

けどねえ、今まで月給14万円で生きてきた人には難しいと思うんです。

仮にあなたが今月給30万円だったとして、転職した方がいいよと言われたとします。
月収100万円の仕事に・・・・と

それで「よし、わかった!」と即会社を辞められますか?

感覚的にはそんな感じだと思うんです。

しかも、自信もスキルもないでしょう。

転職先を探してみても、結局同じような待遇のところしか行けそうにない。

それは思い込みかもしれませんが、あなたが月収100万円の仕事を探すとしたらどうでしょうか?
100万円の仕事に対する自信もスキルもないのではないでしょうか?

そうなると、とりあえずは月収30万円でやっていこうとなります。
それがズルズル続いているのだと思います。

だから14万円でも働き続けてしまうんです。

人間、強い弱いのレベルが違う

ホリエモンなんかは強いから 「お前が終わってんだよ」 と言えるんです。
まあ、彼なりのエールだとは思うんですけどね。

じゃあ、我々は強いんですか?
あなたは強いですか?

転職活動はできるから強いのか?

じゃあ、やくざに絡まれて毅然と振る舞えますか?
めっちゃ怖いでしょう。

けど、アフリカでゲリラと戦って帰ってきた傭兵の人からすれば「やくざ」なんて屁でもないんです。

そんな人から「ヤクザぐらいぶちのめせ」と言われても「無理、無理、無理、絶対無理~」となるでしょう。

人間強弱のレベルが異なるんです。
それにも種類が多くあって、ある面では強いけど、ある面では弱いということってあります。
月収14万円の人はお金がない状況には強いと思います。
月収が半分になっても生きていけるでしょう。

しかし、月収40万円の人が20万円になったら生きていけません(たぶん)

喧嘩は強いけど、昆虫は苦手とか。
人を責めるのは強烈だが、責められると弱すぎる人とか。
人間的には軽蔑するけど、作品は素晴らしいとか。

強いところと弱いところを併せ持つのが人間。

一面だけみて強い弱いを判断するのは愚の骨頂です。

弱っている人は引き上げて助けてあげる

というわけで、月給14万円の人が自力でそこから脱出するのは難しい。
それこそなぜ俺がと言われるでしょうが、「終わっている」というぐらいなら、ホリエモンがその人にビジネスでも教えてあげればいい。
それはビジネスを与えるんじゃなくて、自分で調べたり、動けるように持っていってあげる。彼ぐらいの力があれば出来るでしょう。「おわっている」と言った責任もあるし。

とにかく、自分が弱っている時を考えてみたらわかります。
弱っていて怖くてしんどくて動けない時、頑張れますか?ということです。

それでも今回話題になったことで月給14万円の人も考えるようになったと思います。
そういうきっかけを作った論争だったのかと思います。

もちろん、最終的に14万円の苦境から脱出するには自分で立ち上がらないといけないんですけどね。

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