思い込みの恐ろしさ
思い込みは盲目になる
先日、妻から「車のエンジンが掛からなくなった」と連絡がありました。
妻曰く、「スマートキー」の電池切れだそうです。
そこで、付属のアナログキーでやってみろと言ったところ、
それでもかかりません。
「ギアはパーキングか」確認すると「パーキング」だと言います。
仕方ないので帰ったら見るということで一旦終了。
場所は自宅ガレージなので緊急は要しません。
まずは電池交換してみました。
それでもうんともすんとも言いません。
スマートキーの認証がされないので、キーの故障なのか?
電気とかエアコンは思いっきり付くけど、エンジン始動のパワーがないのか?
ネットで色々調べ、猛暑の車内であれやこれやっていました。
スマートキーなんて、便利でもなんでもない!そう憤りすら感じました。
もう、素人では拉致があかないとFAJに連絡。
うちは家までの道がめちゃせまくて到着するのも一苦労の中、
JAFの方に来ていただきました。
バッテリーを見ると充分蓄電されているようです。
それでもエンジンが掛からないのはなぜなんだろう。
JAFの人が運転席を調べると、
ギアが「R」になっていました。
「パーキングじゃなかったのか~」
ある意味衝撃でした。
そして、この暑い中、へき地に来てもたったJAFの人に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
JAFの方はにっこり笑って
「動いてよかったです。大丈夫です。些細なことでもまたご連絡ください」と言ってくれました。
あー穴があったら入りたいとはこのことです。
しかし・・
ある意味これは恐ろしいと思いました。
なぜなら、目にはギアが「R」になっているのが写っているわけです。
でも、全く認識していなかった。
最初に妻の言った「パーキングになっている」という言葉を信じ、
選択肢から完全に外していました。
そこには「そんな初歩的なミスはない」という自分の慢心があったと思います。
だから、自分の目で確認することを怠ったのだと思います。
それは妻も同じだったのでしょう。家に帰って駐車しているのだから
当然ギアは「パーキング」になっていると。
ギアは当然「パーキング」という思い込みをした時点で、
もはやギアが何になっているかが見えなくなりました。
ネットの解決方法には
「まずはギアがパーキングになっているか確認しましょう」と出てきます。
中々うまくいかない中、そんなクソみたいな解決方法なんて役に立たないと憤っていました。
そんなことが解決策なら苦労しないし、
そんなことすぐ気が付くだろう。
などと思っていました。
けど、それでした。
よくありますね。
「スイッチ入ってますか?」
「コンセント入ってますか?」
そんなの当然だろう。
その思い込みが人を盲目にさせる。
スマートキーの故障
それが原因だと決めつけていました。
こんな不良品売りやがってと言いがかりつけてました。
あー人間視野が狭くなると、本当に周りが見えないと実感しました。
外から見たらすぐわかることなのに。
JAFの人は1秒で発見しました。
原因がわかった時、愕然としました。
そして、思い込みというのがどんなに恐ろしいか身に染みました。
そこで客観的に自分をみることができていたなら、
無駄な労力や時間を使うことはなかったでしょう。
もし、何もやっても解決しないときは原点、本質、基本に立ち返ることが大切だと思います。
いかに客観的に見られるか。大切ですね。