努力のレベル

努力のレベル

【当たり前が違う】

先日、元ラグビー日本代表で
日本ラグビー協会男女7人制総監督の
岩渕健輔氏の講演に行ってきました。

2015年のワールドカップでラグビー日本代表のジャパンは
世界ビック3の一角、南アフリカ(スプリングボクス)を
打ち破りました。

それは「無理」「できないこと」を「できる」ようにした瞬間でした。

講演ではそこへ至る努力と工夫の話をしてくれました。

特に印象深い話は「努力」のレベルです。
ラグビーのワールドカップに出るような選手は
普段から不断の努力で限界まで鍛えていました。

でも、それは自分が定めた限界の中でのこと。

エディ・ジョーンズ前ラグビー代表ヘッドコーチは
それでは世界と戦えないと何倍ものトレーニングを命じました。

トップの選手はプライドを持って練習しています。
自分でも最高にトレーニングしているのに、
「全然足らない」と言われればムッとします。
「これ以上できるわけがない」
そう不満も漏れます。

そこを岩淵さんがなんとか調整して、過酷なトレーニングを
受け入れさせます。

すると、元々かなりマッチョな体が
一回りも二回りも大きく鋼のようになったんです。

細マッチョマッチョ

これが世界の基本。
いままで根本的に肉体の作り方から世界レベルではなかったということです。

それでも元々小さい日本人です。
(と言ってもほとんど180cm以上)
大きな体(2m)の外国人と戦かうためには
どこかで上回らなければなりません。

体格、スピード、技術、センス・・どれを取っても
対抗できるけれど圧倒は出来ない。

では、どこで勝つかを考えたそうです。

日本が勝てるところは
「試合」の外でした。
(普通は試合の中を考えるところを発想の転換)

世界一のスタッフ
世界一のトレーニング(メニュー)
世界一のメンタル
世界一の準備

それらを目指し実践しました。

だから、世界を圧倒するスタミナが付き
当たり負けない身体を手に入れて
あの南アフリカを倒せたのです。

これは本当にすごいと思いました。

自分がめちゃめちゃがんばっていることって
実はまだまだなのかもしれません。

ヤンキーが3時間勉強したらすごい努力です。
けれど、灘高校の生徒がさぼちゃった、
10時間しか勉強してないというのと同じです。

当たり前のレベル

当たり前が違うわけです。

自分の当たり前のレベルってどうなんだろうと考えます。

自分の当たり前を超えている人を見て初めて気が付きます。

今の自分を超えるにはその「当たり前」のレベルを
上げていかないといけない、そう思いました。

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